充電電圧の低下
YZF-R25の充電電圧がいまいちパッとしないので、今年の初めにジェネレーター・レギュレーター・バッテリーの三つを全て交換したのが事の始まりでした。
その時点で起きていた電圧が不安定だった問題は、端子が腐食していたヒューズを全て新品に交換し、リレーがイカれていたヤマハ純正の電源取り出しハーネスを外した事で治ったのですが、充電電圧がどうしても14Vに届かない状態が続いていました。
2020年4月に1度目のジェネレーター交換を行なった時には14.3V出ていたのですが、今回は弱いので、「何か原因」がある状態です。
その後、1ヶ月ほど過ぎた時点での状況をまとめたのですが、この時点でも原因はわからずでした。
スターターリレーを疑え!
色々なコネクターに接点復活剤を吹きかけたり、漏電を疑ったり検証したのですがこれでも上がらない。ハイビーム時に14.1Vになった事があったので、左ハンドルのスイッチも分解・メンテもしたけどダメ。
困ったなと思い、何かヒントはないかと、いつものようにググっていたら、なんと!スターターリレーが原因で充電圧が下がる事もあるというブログを発見したのです。
よ〜く読んでみると、
発電するためのステーターコイルの点検・レアショートの点検・レクチファイヤーダイオードの点検と、この3つが充電系統の診断となります。
上記全ての点検で問題がないバイクでも極まれに充電不良を起こすことがあります。
原因はスターターマグネットスイッチ。
通常ここにはメインの30Aヒューズが組まれているわけですが、作られた電気はここのメインヒューズを逆流する形でバッテリーに送られます。
スターターマグネットスイッチに刺さっているコネクター部に接触不良などが発生すると、せっかく作った電気が正しくバッテリーに送れなくなってしまいます。
ちょうど首を絞められたように電気が流れなくなってしまい電圧が落ちます。
神奈川県大和市のバイク屋 ザ・バイクマンより引用
ふ〜ん。
私のバイクも充電系統の原因は、これしかないのではないかと思い、交換してみようと早速、部品を注文。
純正品の番号は「1WD-H1940-00:ヤマハ スターターリレーアセンプリ 2431円(税込)」となります。
さて、効果の程は?
お久しぶりです 14.1V
きました。久しぶりの14.1V!
取り替えてテスターでチェックした時は、マニュアルにある5000回転で14.1V以上の数値は出なかったので、「あ〜、だめだゎ」と、悲しくなったのですが、いざ走り出してみると、「電気余ってまっせ!」というぐらい充電している事がわかります。
特に違うのは、エンジンを始動してからの電圧の上がり方が早い。これまでは13.9Vあたりが限界でしたが、すんなりと14.1Vまで上がります。
ただ、回転を上げて走行すると13.9Vに下がり、本来、5000回転で14.1V〜14.9Vとサービスマニュアルにあるようなところへは届かない。それでも、走っていると14Vに戻ろうとするので以前より充電力はかなり上がっています。
なので、まだどこかで抵抗が生まれているんじゃないかと思うのですが、これ以上原因を探そうとするなら電気図面を解読できて、バイクについても相当な知識がないと素人には無理と判断しました。
ハーネスの取り替えとなるとかなり費用がかかりますし、現状で、そこそこ精神的によろしい数値が出ているならいいかなと思ってます。
皆さんも、バイクの電気系トラブルに遭遇したら、バッテリー・レギュレーター・ジェネレーター(滅多に壊れませんが…)だけでなく、スターターリレーも疑ってみてください。
追記
この後、数日後に電圧が不安定になりました。その原因はこちらです。