バイクDIYメンテで『絶対、やらない方が良い』と思う3つの事

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素人ゆえにやってしまいますが…

その1:キーシリンダーには何も吹き付けるな!

R25に乗り換えてから始まった私のDIYメンテナンスですが、これまで良かれと思ってやってしまったがために、未だ後遺症を引きずっている事があります。

まずやってしまったのは、自宅の引き出しに吹きかけて、「スルスル感」に感動してメインキーシリンダーに使った一般的なシリコンスプレーです。これだけ滑りが良くなるなら、なんて思ったのが大間違い。

バイク用シートも無しで駐車していたので、その後、しばらく雨にさらされてキーシリンダーが超〜固着してしまい、全く回らなくなりました。

色々と情報を教えてくださっている「オールメンテナンス」さんに相談したところ、唯一吹きかけても良いのは「ワコーズ フッソオイル 105」だけと聞き、早速購入。

と思ったのですが、これ、110gしか入っていない小さなスプレーながら、4,000円近くする高級品なんで躊躇しました。

で、他に似たような物はないかと探して、せっかくのアドバイスを無に1,000円ちょいの鍵穴用フッ素スプレーを1本買って、また別のものを1本と購入。少しでも安く解決したい。多くの場合、こんな貧乏性な考え方は間違いを起こします。

案の定、改善は見られず、最終的にワコーズを購入する事になったのですが、何やかんだと結局、お金は倍近くほどかかっている計算になります。バカですね…

しかし、その性能は流石の一言です。シリンダにキーを差し込んで吹き込みながら抜き差ししたり、回したりします。最初はギシギシしてキーが固く回りにくいのですが、翌日とまで行かなくても、浸透した数時間後にはスルスル回るようになります。

で・す・が、一度、市販のシリコンスプレーを吹きかけてしまった私のキーシリンダー内は、ホコリと混ざってできた固着物がどこかに残っていて、強い雨にさらされると何度も固着してきます。その度にワーコーズで改善するという、大きな代償を受けるに至ったのです。

基本的には、シリンダーに何もしなくても廃車までトラブルなく乗れるほど、日本のバイクは優秀です。なので、余程の事がない限りこのパーツを触る必要はありません。

その2:安易なヘッドライトのLED化はやめましょう

これも体験談なんですが、「安易に」というところがポイントです。

当たり前の話ですが、バイクは必要とする電力が設計上計算されています。その電気を得るためにまず蓄電したバッテリーの電力でエンジンを始動し、その力によってジェネレーターを回して発電した交流電気をレギュレーターで直流に変換し、バッテリーへ送り、使用と蓄電に回しします。

簡単に言えばこれだけの事で、最終的に発電量より使用量が多ければ、やがてバッテリー上がりを起こしますし、設計以上の電気が余れば、レギュレーターでの熱変換で処理できず、その影響はジェネレーターやハーネスへも及びます。そして、やがてパンクしてしまいます。

また、ウィンカーをLED化するのも一考で、発熱が大きいためメーカー想定以上の時間、例えばハザードランプを長時間点灯するケースなどでは、バルブ球用に設計されたケースが溶けたり、最悪、発火する事も考えられるので、これも「安易に」交換はしない方が無難です。

こんな事を言う私も、消費電気総量を全く考慮せず、好きなようにあちこちLED化したり、グリップヒーターなどのアクセサリーを取り付けていました。

結果、2020年の4月にレギュレーターがパンクしたのをきっかけに、現在に至るまでダメージを残しています。

レギュレーターがパンクした時の状況

現在の状況は、スタータースイッチのレギュレーターからの出力配線で計測すると14.2V以上出ているのですが、なぜかバッテリーに届くと13.9Vが精一杯で、走行中は13.8〜13.7Vと下がります。

まあ、色々と対策をやってみたのですがどうにもならないし、とりあえずバッテリーは充電されているので、電圧計を常備してチェックを欠かさないようにはしています。

なので、カスタムされている方は、一つぐらいはしっかりとした電圧計をお持ちになる事をオススメします。

これは三和電気計器の物で、コンパクトながらも直流・交流の電圧・電流が計測できるのでツーリングにも持っていけますし、抵抗値も計測できるのでジェネレーター・レギュレーターのチェックも可能な優れものです。

その3:差込角9.5mmのラチェットレンチを多用しない

ボルトを脱着するレンチなんですが、こだわらない限り、身近にあるのはどうしても差込角9.5mmのものが多いのです。

ホームセンターで売っている物も主流はこのサイズ。なので、自然の流れで身近にあるこのサイズを使ってしまいます。

私もそうで、どこで購入したか分からないラチェットレンチを長い間使っていました。カウルやチェーンケースを外すのもこれ。トルクレンチを購入するまでは締めるのもこれ。

で、トルクオーバーでボルトを折る事を何度か繰り返し、ようやく気付きました。「力が入りすぎる」。そうなんです、ハンドルが長いためちょっと行きすぎると致命傷になってしまうのです。

その後、DIYメンテを初めてからバイクのパーツにお金をかけず、工具集めが楽しくなってきた私は、用途に合わせたサイズの物を使うようになり、トルクレンチも購入してオーバーしないように気を付けるようになり、それ以来、致命傷的な出来事は起きていません。

KTCやTONEなど、プロも愛用するブランドは結構高いので購入を躊躇しますが、私も愛用している藤原産業のブランドのSK11やE-Valueは、お手頃な価格ながら品質も良く、個人的に日常使いには十分だとも思えます。

特にオススメなのがこの6.35mmレンチ。別のセットを買ったから使わないのでとバイク仲間にプレゼントしながら、その手軽さを忘れられず再購入した、私の中での逸品です。

このハンドルの短さがトルクオーバーを避けてくれます。

で、最初に購入したレンチを手放すきっかけになったのがこれ。ちょっと重いですが、9.5mmと6.35mmがセットになったこれを手元に置いておけば、ほぼ全ての作業を賄う事ができると考えて購入しました。

小さなトルクには短いハンドルを、大きなトルクには12.7mmの太くて長いハンドルを用いた方が安全に簡単に脱着できます。そのために高価な工具を使う必要はありませんが、用途に応じてサイズを変更するのは大事なので、横着すると後悔する羽目になります。

あと、脱着話で言えば、トルクレンチは精度が求められ、そうなるとトーニチかとなりますが、今回購入した台湾製のもそこそこいいかもと思っています。

6.35mmを使いましたが、コスパも良く、ちょっと測定レンジが広過ぎると思いますが9.5mmの物もそこそこ使えるんではないかと思いますので、ネット上でチャリラーの方の整備レビューなどで検証していただければ、使用する事を前向きに検討できると思います。

以上、自己流の話ですが、DIYメンテでやってしまうと後悔しか残らない3つのポイントでした。

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