バッテリー上がりの原因は、御三家だけでない『意外な原因』

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R25の電圧が上がらない

バッテリー上がりは、バッテリー・レギュレーター・ジェネレーターの御三家が原因となるケースが多いのですが、私の場合はそれだけではなかったのです。

最初のバッテリー・レギュレーター交換後からしばらくして、いまいち電圧が上昇しないという症状を出しながら徐々に忍び寄ってきたトラブルの種は原因がわからずでした。

どちらも交換してから半年なので、まさかレギュレーターがそんなに早く壊れる可能性は低いだろうと思い、バッテリーに問題があるのかと、純正品ではないですがブランドを変えて台湾ユアサに交換しました。

しかし、症状は改善せずYSPさんからは「発電が弱いね」と言われ、まさかのジェネレーターが原因と、これまた謎が深まりながらさてどうしたものかと思い悩み、意を決して御三家全てを安く交換する方法を模索しました。

結果、ようやく原因がわかったのですが、ここは中々気付かなかったし盲点でした。そんな厄介なトラブルは次のような経緯を経て起きたのです。

トラブルの時系列

年月症状交換バッテリー備考
2018年12月端子破損スーパーナット納車後8ヶ月
2020年04月レギュレーターパンクスーパーナットレギュレーター交換
2020年09月電圧不安定台湾ユアサ
2020年12月電圧不安定ジェネレーター交換
2021年01月電圧不安定スーパーナットレギュレーター交換

とまあ、こんなに早いスパンでレギュレーターを交換しないといけない事態になった原因は、ヘッドライトのLED化から始まったDIYカスタムです。これによって、16ヶ月目に最初のレギュレーターを交換する事になったのです。

その後も不安定な状況が続き、今度は1年持たずに2度目のレギュレーター交換となりました。

また、レギュレーターの交換か…

このレギュレーター、放熱によって過剰な電気を処理するくせに熱に弱い。しかも、メーカー的には消耗品的な扱いながらアホみたいに高いんですよ。

またお金がかかるのねと思っていた時、ふと「バイク人気の高いインドネシアとかアジア圏って、パーツはどうなっているんだろう」と思ってググってみたら、あるじゃないですか純正部品が。しかも、かなり安い。

日本でレギュレーターを購入すれば16,060円。ジェネレーターは23.210円なんですが、インドネシアだと3,000円ちょいでジェネレーターでも4,600円ほど。二つ合わせても1万円しません。

しかし、インドネシアから直接購入する事はできないので個人輸入はかなりハードルが高い。なので代行業者に依頼しました。

ジェネレーターなんてそうそう壊れるものでないし、どうしようかなと思ったのですが1個購入するのも2個購入するのも手数料は同じだし、二つ買っても日本の半額程度で購入できるので、今回交換したという訳です。

全て新品! で、電圧は? 原因は?

交換したジェネレーターは全く問題がない状態で、まだ数年は持ちそうなコンディションでした。読み通り、このパーツは滅多な事じゃ壊れないので、他の原因をまず探った方が財布のためになります。

で、御三家を交換するにあたって少しでも抵抗を減らすために、これまでに行った配線を全て新しくやりかえて、アクセサリーも必要最小限のホーン・電圧計・ドラレコだけ残す事にしました。

自分でやった事なのでわかるし、昼過ぎぐらいには終わるだろうと思っていたら、これまでの歴史を全てやり直すというのは想像以上に大変で、朝7時からやりだして終わったのは夕方の5時。お昼ご飯も食べず、アクシデントの連続で実に10時間かかりました。

ですが、このおかげで電圧が不安定&上がらない原因が判明。その一つがヒューズの腐食です。

やり替える際に「これ何Aやったっけ」とヒューズを取り出したのでわかったのですが、こんなところ一度組んだら切れない限り開けませんよね。盲点でしたわ。

左が新品ヒューズ 右の物が一番ひどい

アクセサリーのプラス側にそれぞれヒューズをかましている分の二つが腐食していて、これが電気抵抗となって電圧が安定しなかったのです。

そして電圧が上がらない原因は、ヤマハ純正の電源取り出しハーネスでした。

全てを交換して、まずアクセサリー類は繋がず純正状態でチェックしました。5000回転まで上げるとやっと14Vを超えてくれたのです。

で、アクセサリーの配線も加えて同じようにすると、電圧に変化は無く14Vを超えません。この配線は、ヒューズ・端子・配線を全て新品で組んでいるのでそこまで抵抗になる要素はない。唯一、そのまま使っているはヤマハのハーネスだけ。

そこから推測できるのは、2020年の夏場あたりからハーネスに何らかの問題が起きており、これが原因となって、その頃から電圧が上がらなくなった。

そして、ヒューズの腐食により抵抗が増え電圧が不安定になった。結果、一番弱いレギュレーターが今回もダメージを受けたのではないかと思います。

意外な原因でした。

ハーネスのダメージにより同様の事象が出る事はググっていた時に見つけた記事で知っていたので、そうなると面倒だなあと思っていました。ですが、これ以外の要因として、まさかのヒューズの腐食とは思いもよらなかったです。

今回のように、思い切って配線を全てやり直す事なんて普通はしないので、そうなると電気トラブルの御三家である、バッテリー・レギュレーター・ジェネレーターの全てを新品に交換しながら電圧が上がらないとなり、原因は全く分からなかったと思います。

意外なところに潜んでいるトラブルの種。電気に詳しい方ならテスター1個でわかりそうなところですが、素人DIYではバラさないとわかりません。

兎にも角にも、電気系のトラブルは面倒なので、私のような事例がバッテリー上がりに悩む方に一人でも届けばお役に立てるのではないかと思い、取り急ぎまとめてみました。

ちなみに、ホーン・電圧計・ドラレコは残したいのでヤマハのハーネスは取り外し、ACC電源を別から取ってリレーを繋いで電気を供給する事にしました。

ACC電源確保はこれを使います。電気に詳しい方なら自作できそうですが、そんなスキルがないのでお金を支払って知恵を使わせていただきます。

電圧問題の続き

電圧は安定して、一瞬14Vが出たけど、どうも弱い。

なんで?

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