レギュレーターを交換したが、電圧が安定しない
先日、電圧計が意味不明の動きをして、アイドリング中にエンストを起こしそうになる事が起きました。
真っ先に疑ったのはレギュレーター。早速、純正部品を注文して仕事を終えてから交換しました。
交換後、テスターでチェックすると、エンジンをかける前の電圧は12.8V。バッテリーの状態としては70〜80%程度のパフォーマンスは持っている感じでしょうか。
アイドリングでは13Vを超えて安定していますし、5000r/minで14.2V出てましたので大丈夫と安心していたのです。
予想もしない出来事が
翌日、エンジンをかけてみると、なぜか電圧が安定しない事態が発生したのです。この時の静的電圧は前日と同じ12.8V。
「えっ? 何がダメなん?」レギュレーターは新品で問題はないはず。
一旦止まって簡易のテストを開始。スーパーナットの電圧計をSAE端子に繋いでアイドリング電圧を見ると13V以上きている。回転数を上げると、これも14V以上きている。て事は、発電と整流に問題はなさそう。
ひょっとして発電量が足らないのか? そうなると、ジェネレーター(ステータアセンブリ:23.210円)の交換が必要なんだろうか? そんな事が頭を駆け巡ってました。
YSPに聞いてみた
レギュレーターを交換したけど、電圧が安定しないんです。
いや〜、電気系は厄介なんですよ。一つ一つ潰していかないとダメなんで。ひょっとして、バッテリーが原因かもしれませんね。
と言う事で、早速、Amazonからスーパーナットバッテリーを注文。翌日には来ると思ったら、到着まで3日もかかっちゃいました。
到着までの3日間、アイドリングではストールしそうになるし、レギュレーターがパンクした時と同じ症状で電圧が安定せずでした。
乗車前には静的な電圧を測り、アイドリングでの電圧、回転数を上げての電圧をチェックして乗るという、正に綱渡り状態。
とにかくセルさえ回れば走れる状態なので、頭の中では「バッテリーがんばれ」が巡っていました。
バッテリー到着!
喉から手が出るほど待っていたバッテリーが到着。初期補充電を行ってから取り替えました。
初期充電終了後、落ち着いた状態で計測の電圧
その後、車両に搭載。
回転数を上げると。
まあ、素晴らしい。これまでに見た事もない電圧が表示されています。
原因を推測すると…
これが、レギュレーターを交換した直後の状態です。この時のバッテリーは16ヶ月使用したもので、それなりに劣化はあったと思います。
この状況でレギュレーターが新品と交換され、きれいに整流された電気によって一時的に充電機能が回復し、結果、実際は痩せ細った朝青龍のようなバッテリーなのに、そこそこ使える状態だと勘違いしたんだと思います。
その後、弱っていたバッテリーは、ジェネレーターとレギュレーターが作り出したきれいな電気を車体に回す事なく、蓄電する事を優先したため電圧が不安定になったと推測します。
まあ、お腹を空かせた朝青龍が、我先にちゃんこを食べた事でみんなに渡らなくなったような状況が起き、そのため部屋がダウンしたようなもんですが、本当に電気って難しいですね。