パンク発見までの経緯
R25は電装マシンか!と言うほどアクセサリーが付いているので、エンジン始動中のチェックのために台湾メーカーのKOSO電圧計を取り付けています。
そのKOSOが、ある日突然に電圧の低下を知らせてきました。これまでは走行中14V前後を表示していたのですが、12V以下になったり14Vになったりと落ち着かない。こんな事は初めてで、「電圧計が壊れたんや」と普通に思っていました。
この症状は数日前から出ていて、しばらくするとこれまで通りの電圧を表示していたので絶対にこいつが壊れていると思っていたのです。
なので、次はどうすると、手持ちの電圧計2つを眺めて対応を考えていました。
これは症状が悪化した時で、2回目にアクセルを吹かした時には一時測定不能になってます
なぜ、電圧計を疑ったのか
と言うのも、その数日前にはバッテリーの充電を行なっていて、翌日、乗り出した時には14.1Vを表示していましたし、充電に関しては2ヶ月に1回は行なっているので絶対にバッテリーが原因ではないと思っていました。
レギュレーターに関しては以前から頭の隅にあって、特にR25の場合、R1などに採用されているMOSFETタイプでは無く、熱に弱いタイプのくせにシート下のバッテリー上部のところに収められていて熱効率が悪い。
いつかはやってくるその日に備えてヤフオクで入手しておこうかなとも考え、ウオッチリストには入れてましたが、落札までには至らずダラダラと傍観する状態でした。
走行距離もまだ23,000kmだし、該当しそうな距離数になれば注意すれば良い。そんな風に考えていました。なので、台湾製の電圧計の故障が一番怪しいと楽観していたのです。
レギュレーター のチェック
R25の場合、5000r/minで14.1V〜14.9V出ていればOKで、レギュレーターの事が頭の隅に張り付いた頃に一度チェックしています。その時は下限の14.1Vで、今思えばギリギリの状態だったのかなと。
で、この症状が出た時点で常時充電用にと、バッテリーへ直接繋いでいるSAE端子にスーパーナット製の電圧計をセットしてチェックしたところ、5000r/minで13.8Vしか出ていない。
この時はレギュレーターの調子が良かったのか、エンジンの回転を上げると電圧が上がったので発電はしている事になりますが、調子が悪くなるとACC端子に繋いでいるKOSOの電圧表示が不安定になり、時には12Vを切る事もある。
それにアイドリング状態で、電圧の低下によって一瞬エンジンがストールしそうになったり、ヘッドライトがエンジン回転と同調して暗くなったり、明るくなったりする状態だったので、これはレギュレーター が怪しいと推測したのです。
高っけ〜よな、この消耗品
木曜日、金曜日と、この不安定な状態で自宅に帰ってから充電 → 出勤先でも充電 → 自宅でまた充電を行なって凌ぎました。土日には交換できるので、その間にパーツを手に入れなければならず思案しました。
手にする方法は二つ。一つはウオッチリストに入れている中古部品を落札する事。なのでヤフオクで再確認したら即決ではなく、終了まで2日もあるので断念しました。
で、もう一つの方法である純正部品を発注する事にしましたが、価格は16,060円もするんです。バッテリーに充電する事が不要になった分は放熱して消化するくせに熱に弱く、すぐに壊れるから消耗品との扱いながら高すぎないですか。
このレギュレーター は、熱に強いMOSFETタイプを流用してカスタムするのも一つの方法なのですが、R25では取り付ける場所がない。でも、この状況では20,000kmほどしか持たない…
R25以上に熱効率の悪い、狭い空間に何でも押し込めて走る設計のスカブでも、35,000km走って問題が起きなかったレギュレーター 。
R25では、ヘッドライト・ナンバー灯のLED化や追加のLED装飾・ETC・ドラレコなどで、純正で計算された常時使用する電気消費量のバランスが崩れています。
それによってレギュレーターに負荷がかかり、設計以上に早くパンクしたんだろうと思うと、メーカーって、純正って凄いと思いました。でも、高すぎます…
YSPに持ち込めば、部品代込みで3万円はかかりそうなので自分で交換しますが、R1のMOSFETタイプ(14,740円)より安価に作れるR25のサイリスタ式レギュレーター(16,060円)の方が高いって、どういう事ですか? ヤマハさん。
そんなに安くはないけど、防水で値段なりにきちんと仕事をしていた、このKOSOが一番素敵に思えるアクシデントでした。
彼がいなかったら、バッテリー上がりで確実に路上で止まっていましたよ。疑ってゴメンねKOSO。