中国の法則
世界中から中国で製造を依頼した場合、その多くはデザインや意匠をパクられてしまいます。そして、OEM元は正規ロッド以外に多数に製造し、ロゴマークを変えたり、若干レイアウトを変更したりしてバイヤーに流し、それがAmazonやwish・AliExpressなどに流れていきます。
例えば、以前に2りんかんで購入したグローブ。コミネが製造委託を受けている、2りんかんオリジナルブランドの「MOTORHEAD」で店頭販売していたものですが、なぜかタグはコミネ。
製品自体は全く問題もなく、今も愛用していますが、コミネさんから先の中国OEM元なのか、日本国内でなのか、どこかでタグ付けを間違ってしまい、チェックもすり抜けて店頭に並んでしまったのです。
そして、Amazonで販売されているグローブがこれ。そっくりなんです。なので、これも購入しました。
この三つを並べてみると、コミネと2りんかんは業務委託なのでロゴ違いなんですが、Amazonで販売されているのがそっくりなのがよくわかります。
実際に二つを使い分けていますが、装着感も変わらず、デザインは全く一緒です。
あくまでも推測ですが、「2りんかん ⇄ コミネ ⇄ 中国OEM 」までが正規なところを、中国国内では「2りんかん ⇄ コミネ ⇄ 中国OEM→ 違法ロッド製造分・メーカーチェックによる不良品 → ロゴを変えて横流し → ECサイトで販売」が定番であって、このグローブがまさにそうだと思えるのです。
厄介なのが、技術力の低いバイヤーが製品を分解して仕組みを読み取り、製造能力のあるOEM工場へ持ち込んで作ってくる製品、いわゆる「パチモン」で、iPhoneそっくりのスマホが有名ですが、今回のKOSO電圧計もパチモンに該当します。
話が長くなりましたが
前回、wishで購入したKOSOの電圧計がテスターより0.4V低い数値を表示し、使えないので返金を申し出ました。AliExpressと違い、この辺りの対応は丁寧で即時返金されました。
で、懲りずにAliExpressでKOSOを購入したのですが…
長い時間を経てようやく手元にやってきたKOSO。バッテリーに繋いでチェックすると、時計表示から変更できなくて電圧が表示できない事態に。どうやらファンクションボタンがお飾りで付いているだけで機能しない様子。
同じものをAmazonで購入して使っているのでわかりましたが、KN企画から購入した分にはあった外気温を測るセンサーがこいつには無い。
この時点でパチモン認定をし、証拠のビデオをアップしてバイヤーに偽物だからと返金申請をしました。
販売者もわかっているようで、素直に返金に応じましたが、こんな流れで中国では一山当ててやろうってやつが多いので注意が必要です。
バイク用電圧計って意外と無いんですよね
Amazonでは、デイトナの電圧計が人気でベストセラーになっていますが、私の持っている分はここのところ表示がおかしいので配線をカットしています。
これ、いいちゃいいんですが、個体に対して数字が少しデカイのが気に入らないのです。なのでKOSOかってなるんですが、実はKOSOも一応防水とは言え、一度内部に水滴が溜まっていた事もあり、その仕様と値段を考慮すると二の足を踏んでしまうのです。
で、怪しい中華製で失敗を繰り返すという私なんですが、こんな情報が皆様のご参考になれば幸いです。