人力 VS バイク
このあたりの車重って、インプレッションなんかで「いや〜、軽い車体が…」なんて言いますけど、実際に負荷がかかった時にはやはり重くないですか?
単純に考えれば、100kgの物を持ち上げるなんて普通の人にはできません。それにまだ60kgちょい加わった物体が斜めに、しかも体とは別方向に離れていく時、これを支えて止める事なんてできません。
と言い訳しながら忘れた事にしていましたが、つまらない事でバイクを倒した事があります。
それはある朝、いつものように嫁さんとタンデムで出かける前に何を思ったか「出やすいように向きを変えておこう」なんて、普段考えもしない行動をした時です。
跨ってヨイショとすればいいものを、バイクショップの店員さんの如く横に立って前後に動かし、向きを変えようとしたその時、体の反対側に一瞬バイクが離れて倒れそうになったのです。
必死に引っ張って支えました
体から離れようとする166kgの物体はとても重く、早朝の歩道へ静かにR25は倒れてしまったのです。
ハンドルから地面に落ちたのですが、大きなダメージはブレーキレバーがひん曲がったのと、右ステップがぽっきりと折れました。あと、カウル・マフラー・バーエンドがガリガリと擦れ傷。
一通りチェックをしてエンジンをかける
倒すとエンジンがかかりにくい事があるのですが、問題なく始動しました。
で、いざ乗り出してみるとアクセルが戻らなく、開けたらそのまま加速状態でなんと乗りにくい事か。
仕方がなく力技で戻しながら乗って、自宅に戻ってから外してみると、ハンドルバーエンドがめり込んでいたのが原因でした。
ガリ傷は分かりやすいように上に向けています
矢印のところが隙間のないほどめり込んでいました。で、これの修正に使ったのが、我が家で活躍している「ラバー ベルトレンチ」です。
これのいいところは、くるくる回ってしまうバーエンドを傷をつけずに固定できるのです。(もう、充分傷ついていますが… )
私が持っているのは、大は小を兼ねるという事で150mmの大きい方です。これでバーエンドを挟んで固定し、ラチェットレンチでボルトを緩めてみたら、かなり奥の方まで入り込んでいました。
引っ張り出してアクセルがスムーズに回る事を確認して終了。
転かした代償は、フートレスト1,089円・ブレーキレバー 1,573円ですが、カウルとマフラーについた傷は、交換なんてすると修理代が高くつくので戒めとして残しております。
転けた原因
事故で転けた事はありますが、押し回しや立ちゴケ状態というのは長いバイク歴の中でも経験は無し。なのになぜ転かしたのか。
老いです、老い。10代の感覚と実年齢の差が激しいため、バイクのバランスが一瞬崩れた時に対応できなかったのが転倒の原因だと、残念ながら認めます。
なので、親父ライダーにとって166kgは、とても重いバイクなのです。