バイクのメインキーシリンダーが固着?
ある日、突然にメインキーが回らなくなりました。もう、固いの、固いのって、ありえないほどに回りません。
こんな事態は初めてで、何が原因なのかわからずでしたが、とりあえずパーツクリーナーを吹いてみたところ、一旦は収まりました。
色々と考えてみると、一つ思い当たる節が… おそらくこの原因は、DIYメンテ初期の頃に何も考えずに吹き付けたシリコンスプレーにあります。
ある日、ホームセンターで見かけたシリコンスプレー。
これ、スルスルになるやつやん。引き出しの動きが悪いから使ってみるか?
で、何も考えずに、物は試しにと数百円の安い物を購入しました。
家に戻ってから木製の引き出しの動きが渋いところへ吹いてみたところ、びっくりするほど動きが良くなって感動しました。
こんなにスルスルになるなら、バイクのキーシリンダーにもいいんじゃない? 燃料タンクのキーの動き悪いし。
と、燃料タンクだけでなく、特に問題のなかったメインキーにも吹いてしまいました。あ〜、今思えばやめておけばいいものを… バカな私はやってしまったのです。
これが時間の経過と共に水分やホコリなどと相まって、何やら良くない固形物が形成されて動きの邪魔をしていると判断しました。
「バイク キーシリンダー 鍵 動き悪い」
と、ググってみると、色々なケミカルが検索されました。あれこれ読んでみてわかった事は、キーシリンダーには不要に「何か」を吹き付けない事。
また、日本のバイクは優秀ですから、雨風にさらされながらも数年経ったバイクでもキーは回ります。だから、不要な事はしないのがベストという事でした。
そして、動きが悪い場合にKURE 5-56なんて使うのは最悪で、鉛筆でこすれ!とか、鍵穴専用のものを使え!という事でした。
で、評価を参考に、まず美和ロックの鍵穴用潤滑剤 3069を購入して、パーツクリーナで清掃してから、恐る恐る吹いてみました…
ま、確かに動きは良くなります。ですが、雨の日を何度か越えると同じで、固着が起きます。
う〜ん。家用だからダメか… そう思い、次のケミカルを探しました。で、見つけたのがエンジンオイルでもお世話になっている「エーゼット」の鍵穴用潤滑剤 キーメイトです。
油関係の専門メーカーだし、バイク用のエンジンオイルも出しているし、ここなら大丈夫なんじゃないかと、これまたパーツクリーナーで清掃して吹きました。前回で恐る恐るは経験済みなので、今回はドバーッといってます。
ほうほう、いいんじゃない。と思ったのもつかの間、雨の日を過ぎるとまた固着します。
で、解決の糸口が見えないので、バイクメンテナンスの大御所の「ALL メンテナンス」さんに相談したところ、
バイクのキーシリンダーには潤滑目的で「何か」を吹く事は避けた方がいいです。唯一、吹いても大丈夫なのは、ワコーズのフッソオイル 105です。
と教えてもらい、調べたのですが、これがめっちゃ高い! 1回しか使わないし、もし、使っても効果がなかったらと考えると悩むところです。
う〜ん、もし同じ結果だったら、この金額では奈落の底まで落ち込むし、這い上がってこれない気がする。と判断し、固着症状が出るとパーツクリーナーで清掃してを、半年ほど繰り返していました。
ずっと、あなたの事は脳裏の片隅にありました
半年間、固着・パーツクリーナ、固着・パーツクリーナーを繰り返してきましたが、意を決してワコーズを購入する事にしました。
ポイントは、革製品に使っても大丈夫という事でバッグのファスナーが硬くなったら使えるし、これでダメなら諦めるしかないと考えて、消費税が上がる前に清水の舞台から飛び降りたのです。
そのバンジー料金は、110g入りで¥ 3,550円です。高っ!
爽やかな秋晴れの日を狙って、いつもの如くパーツクリーナーで清掃し、完全に乾燥するまで放置。十分に時間を置いてからプシューとやりました。
吹き付け直後はあまり変化がなかったので、「あ〜、やっぱりダメなんだわ」と思ってその日はバイクに乗らず、次の日の朝、鍵を入れてみると明らかに動きが違う。
差し込む際もスムーズだし、回してみると一周するんかい!と思うほどスルスル回る。あまりの変化に感動してこの記事を書いているという次第なのです。
この商品については、ユーチューブでも性能を確認できますので見ていただければ特性がよくわかります。
バカな私のような目に遭わないよう、また、運悪く、何もしていないのにキーシリンダーの動きが悪くなったら、これしかダメですからご用心ください。