さて、電気はどこから取りましょうか
DCソケット・USB電源・ナビ・ETCなど、皆さんは電源が必要になった時にどこから取っていますか。
よく見かけるのはヒューズから分岐する方法です。一ヶ所だけ電源を取り出すだけなら簡単だし、線を剥いたりカシメたりする必要もないので便利なやり方です。
エーモン ヒューズ電源 ヒューズの電源が来ている方に線がついている端子を差し込んで使います
車載ヒューズには、使用電流に対して余裕を持ったものが使用されてはいますが、実はここから直接分岐すると過電流が起きた場合などに思わぬトラブルを招くことも多いのです。なので注意が必要です。
私はこの方法で電源を取るなら、あくまでもリレー用の電源を取るだけにして本電流はバッテリーへ直接繋ぎ、リレーONの時にだけ電気が流れるようにした方がいいと思っています。
というのも、リレーだけの電源を取るなら消費電力も極力少なく済みますし、バッテリーに直接、いわゆるバッ直が心配な方もリレーがOFFの状態には電気は流れないので安心です。
特に旧車の場合、一つのヒューズでまとめて対応しているケースもあり、そこへ割り込むと容量をオーバーする事もありますのでリレーを組み合わせた電源の確保がオススメです。
我がYZF-R25の電源確保
私のバイクには、現在、様々な電気を必要とするアイテムが付いていまして、そのリストは
- 盗難アラーム(常時電源あり)
- ドライブレコーダー(ACC電源)
- グリップヒーター(ACC電源)
- ヒートグローブ用電源(ACC電源)
- ETC(常時電源あり)
- KOSO 温度計・電圧計・時計(常時電源あり)
- DC電源(ACC電源)
- USB電源(ACC電源)
- ホーン(車用に交換・リレー使用)
- LEDブルー照明(ACC電源)
- バッテリー充電用端子
と、複雑なほど電源・配線を取っています。で、こうなるとですね、何が何の配線かがわからなくなるので、素人配線図を書いて管理しています。
配線図を実物で見ると、これ
●プラス側
これが
↓
これ
写真の下のターミナルが常時通電している主電源で、そこからリレーを介してACC電源へ電気が供給されています
見ての通り、とても複雑な仕様になっております。アイテムが少ない内はプラス・マイナス共にバッテリーに直接繋いでいたのですが、これが増えてくると端子のボルトがタケノコのように成長して上に伸びていくのです。
そして、そのボルトを緩めたり締めたりしているうちに、バッテリー端子を破壊した経験があるのです。
現状のバッテリーマイナス端子側 青い被覆線がマイナスをまとめている端子2極分
黒い線は、あまり効果を感じないアーシング用
ボルトを止める端子が破壊されると溶接もできないし、万一、接触不良の状態が起きると火災が発生する可能性もあるので、こうなったら即、交換です。
で、バイクのバッテリーは車用に比べて非常に高いので、慎重にならざるを得ない事から端子台を使ってまとめる方法を思いついた訳です。
ご注意ください、あくまでも私流です
実際、このやり方が正しい訳ではなく、あくまでも素人工事なので皆さんは真似しないでください。
ただ、この配線でかれこれ17,000km走ってはいますが、バッテリー電圧低下・ヒューズが飛ぶなんて事は1回もなく、電圧は走行中にKOSOで常にチェックしていてますが、14〜14.1Vはきているので問題はないと思います。
電気配線で一番怖いのは接触不良による火災の発生です。過電流でヒューズが飛ぶならまだしも、通電に問題がない状態で、走行による振動などで電気が流れたり、流れなかったりの状態だと本当に燃えます。
あと、配線加工でよくあるのがカシメ不足によって線が抜けてしまう事象です。カシメる事についてはこれはもう電工ペンチでないとできない作業です。
ペンチでカシメて同じように出来上がったとしても強度が足りず、抜けてしまう可能性が高くなります。なので、バイクの配線に使用する端子サイズに適合する電工ペンチを使っています。
また配線を切るのにもニッパーなどではなく、専用のケーブルカッターの方が、線を丸く切ってくれるのでいいです。写真の物はダイソーで見つけた300円のカッターですが、これで十分。
新大阪ダイソーで購入 小さな店では置いてません
やはり、どのような作業にしても、DIYで行う限りは道具によって効率は変わります。また、仕上がり状態や強度も変わってくるので、用途に応じた工具を使い分ける事を強くオススメします。
最後に、三日坊主も参考にさせていただいている、電気に関するDIY情報サイトがこちらです。