L型バルブじゃないので、これ!
YZF-R25はタイヤ交換の時に、ゲイルスピードのL型バルブに交換しているのでエアー調整はしやすいのですが、GSX-S750は新車のままなので直線タイプの純正バルブが付いています。
先日、S750のエアーを初めて調整しようとしたのですが、ブレーキディスクがデカイので手持ちのエーモン製エアゲージが入りにくく、エアが漏れて規定値より低くなってしまいました。
で、今回はデイトナのエアーゲージを購入しました。
Amazonに似たような品がありマス
使いやすい事は間違いないのですが、メッシュホースがついている分かさばります。なので、バッグに入れておくには大きすぎて、日常的に持ち歩こうとは思わないので自宅専用になります。
Amazonでも似たような中華製のものがありますが、これは精度の問題というより品質の問題なので購入するならメーカー品がおすすめです。
このデイトナもおそらく中国あたりで製造しているのでしょうけど、メーカー監修の元で作っている中華製なら問題はないのですが、その技術をパクって勝手にオリジナルで出してきているのは、当たり外れがあり注意が必要です。
その上でバイヤーの性根の問題も絡んでくるので、不良品をつかまされた挙句、返品・交換にも応じないなんてのになりますから、同じ品でもAliExpressよりAmazonで購入する方が多少高くても安心と言えます。
エアーゲージの精度について
空気圧の単位は、kPa(キロパスカル)とkgf/cm²(キログラムフォース)があります。
空気圧表示に使われる単位。
kPa(キロパスカル)は国際単位(SI単位)に基づく空気圧表示で、日本では1999年に制定された新計量法より使用されています。1パスカルは1m² の面積につき1ニュートン(N)の力が作用する圧力を意味します。
kgf/cm²(キログラムフォース)はSI単位に移行する前まで使われていたMKS重量単位の空気圧表示。重量キログラムは1kgの質量が標準重力加速度のもとで受ける重力の大きさを示しています。
1 kgf/cm²は換算すると98.0665kPaになります。
自動車の空気圧の適正値は車両のドア付近、またはオーナーズマニュアルなどに表示されています。
近年ではkPaとkgf/cm²の併記が一般的です。
DUNLOPホームページより引用
ヤマハの場合、スイングアームのところに指定空気圧が書いてあるのですが、どちらの単位でも同じになっています。
なぜ同じなのか気になって、以前ヤマハへ問い合わせたことがありますが、その時の答えは「あまり気にしないでください」という事でした。
つまり、世の出回っている空気圧計の精度がそもそもばらつきがあるので、単位による違いよりも、こまめに空気圧をチェックする事を推奨されている訳です。
なので、Amazonで空気圧計を購入する際も、とんでもない品質でない限り、まあ目安機械として判断するのがいいみたいです。
余談ですが
先日、「テストライダーの仕事」というサイトで面白い記事を見つけました。
国産車はなぜ、細かく空気圧を指定しないのか。私は仕事柄メーカーに出向いて打ち合わせをした時期が何年かあったのだけど、その経験からすると、考えられる理由は「めんどくさいから」だと思う(笑)。
メーカーは気の遠くなるようなテストを行っており、耐久テストなどはオートバイ発売の2年ぐらい前からやるのだが、指定空気圧が3つもあると、3つのテストをしなければならない。これが1つだと、1回で済む。その辺の事情がからんでいると推測される。
レイラスポーツさんが書かれている通り、「大は小を兼ねる」というのをメーカーは地で行っているというのもあながち間違いではないと思います。
まあ、実際、JATMAで規定されている空気圧で問題にはなりえないので、そうしているというのもありますし、タイヤメーカーもJATMA規格でタイヤを設計するので、そういう観点からも問題は起こり得ないといえます。
ただ、空気圧をチェックしないずぼらな人がいるから、幅を持たせているとか、空気圧が「高め」に設定されているのではなく、あくまでもエアボリュームなどによって剛性が決まってくるところがありますので、また、JATMAの数値は世界基準になっているほど完成されたものですので、その辺はご理解ください。
テストライダーという仕事より引用
バイクメーカーもタイヤメーカーも、数年もかけてチェックした試験データー。なので、指定の空気圧は守った方が良いという事ではないかと、私は思いました。
それと、ガソリンスタンドのエアーゲージは結構めちゃくちゃなものが多いので、私は仕事帰りに多めに入れて、翌朝、タイヤが冷えている状態で、出勤前に指定空気圧に合わせるようにしています。
以前のエーモンゲージより角度が自由になる分、このデイトナは使いやすいと思います。
皆さんも、少しは信用できそうなタイヤゲージを手元に持っていると便利だと思います。