『コミネ MOTO FANGO』袖口のベルクロが使用不能に?
11月に入ってから着用して、わずか二週間も経たずにジャケットに問題が発生しました。袖口のベルクロを止める部分が機能しません。なので、ビローンとなったままになります。
通常、ベルクロはオスとメスのような構造で止めるのですが、このジャケットは白丸の樹脂製のパーツを使ってベルクロと固定します。どちらに問題があるのか分かりませんが、耐久性が二週間って全く話にならない。
何も絞らない標準位置がまずダメになり、袖口を絞り上げるように固定すると止まっていたけど、現在はそれも止まらなくなっています。
メーカーサポートにメールを送ってみると、購入日が保証期間以内であれば無料で修理してくれるとの返事。ただ1点気になる事がありまして、先ほどの白丸の部分が、現在の樹脂製のものからレザー調のものに変更になるとありました。
ほら、ほら、素材が変わるって事は、最初からムリがあったんでしょ
と言うのも、この袖口部分ですが、ジャケットを着用してグローブをはめるとグローブのベルクロとやたら引っ付くのです。また、ベルクロ同士でなくとも、私がインナーグローブとして使っているTRUSCO発熱手袋のような素材も引っ付きまくります。
これ、薄いくせにあったかい、しかもグローブの脱着もしやすいと、優れものです
そのためジャケットにはベルクロのオス・メスではなく、今回のような樹脂製のものと組み合わせているんだと思うのですが、そこにベルクロを持ってくるのがそもそも無理があると感じます。
ベルクロ自体は便利な物なので色々なところで使われていますが、この近さでは引っ付くなという方がムリ。バイク乗りの商品を作るコミネさんにしては、うっかり感が強いですね。
そしてこの樹脂製のベルクロ止めは、反発力が高く、柔軟性がないため止まっている間も「離れよう」とする力がかかっています。締め上げれば締め上げるほど負担は増え、そのうちに表面が引っ掛からなくなって寿命となってしまう。
デザイン性と取り回しを優先したため、本来の「止める」という機能を発揮していません。ここは、ベルクロではなくバイク用のバックバッグなどに使われるベルトで締めるタイプがよかったんじゃないかな。
こういった素材だと、ワンタッチでカチッと止めれるし、締め上げる度合いも自由。ベルクロより扱いやすいと思うのです。
また、スコッチ3Mの面ファスナーだと表面の起毛も起きないので、こっちを使うべきだと思うのですが、コストがかかるのと、そこまでの強度も必要ないから選択されなかったと思うのです。
で・す・が、高品質とデザイン性もいいけど、こういった実用部分にもっとこだわって欲しかったなぁ。
そんなところから、コミネさんの商品開発担当者は、少なくとも冬のバイクには乗った事が無いと思ってしまいますよ。だって、使い物にならないもん。