GSX-S750のご先祖がGS750だと教えてくれた『バイクの系譜』が凄い

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巡り巡って、同じ匂いのバイクに乗るなんて

色々なバイクについて、その系譜を投稿されているサイトがあるんですが、各車両の設計思想や時代背景、業界裏話など、とても詳しく書かれていていつも楽しく拝見しています。

人気のあるバイクについて読んではいたのですが、ふとGSX-S750については目を通していないなと思いページを開くと、そこにはGS750が系譜のルーツとして鎮座しているではないですか。

「えっ、GSXのご先祖はGS?」

GSX-R750のエンジンをベースに持つというのはよく見聞きするのですが、まさか始まりがGSだったなんて思いもよりませんでした。

当時、2stでの排ガス規制クリアが難航し、そこへオイルショックがやってきて、さらに免許改正と開発時間が限られる中、苦心して世に出したナナハンはスズキの窮地を救った救世主ともいわれており、POPの輝かしい歴史の中心にいたバイク。

そして16歳で初めて購入した愛車GS400は、このナナハンのエンジンを二つに割った兄弟車。そこから長年の時を経て大型二輪免許を取得し、愛車に選んだのがGSX-S750。これらのバイクは人間関係で言えば親戚であり、ご祖先みたいなもの。

そんなことも知らず、ただ「このバイクええやん」と思ってそのルーツの延長線上にあるバイクを選ぶなんて、なんとも奇妙な縁だなと気付かさせてくれた「バイクの系譜」さんには感謝です。

初代スズ菌GS400を選んだ背景

1975年に免許制度が改正され、あの悪夢の中型二輪免許ができた後に取得した私は、メーカーが400ccに力を入れていたと言っても車種の選択肢はそんなに広くなかったのです。

当時、一番人気は音だけ早いホンダのCB400フォア。フォンフォ〜と音がすればこれと言うほど人気がありました。ゆえに乗りたくなかった。

カワサキはマッハシリーズの血を引くKH400でしたが、この当時のカワサキは人気がなくてほとんど見かけなかったバイク。今だとカッコいいなと思うのですが、当時は右2本、左1本出しのマフラーのアンバランスさが受け入れられなかったのです。

ヤマハはRD350に目が止まりましたが、この後、1981年に出たRZ350だったら縁があったかも。

そしてスズキはGT380とGS400があったのですが、GTは教習所や試験場で使われていたのでちょっと気持ちが乗らず、最終的にGS400を選びました。

いいですね、この赤いタンクとピカピカ光る金属パーツのバランス。4st空冷エンジンの美しさとスリムな車体は、当時も今も惹きつけられる要素だと改めて思いました。

で、一目惚れで、免許を取得する前に購入手続きをやってしまったのです。試験場で飛び込み受験だったのに…

巡り巡って、スズ菌にやられる

バイクは趣味の世界でもあるので、どの車両を選んでもその人の好みです。しかし、私は16歳でGS400に跨ってからスズ菌に侵されていていたんでしょうね。

今回の大型二輪取得後の車両候補も、第一にネイキッドである事を前提に様々なバイクレビューを読み漁り、動画をチェックした結果、最終的には気になる6台の中から選ぶ事になりました。

ホンダCB1000R

スロットルバイワイヤ・パワーセレクター・トルクコントロール・セレクタブルエンジンブレーキ・クイックシフター・ショーワ製SFF-BP倒立フロントフォーク・分離加圧式リアサスペンション・スマホと連携できるHSVCSと、なんやかんやとてんこ盛りのバイクをホンダが作ると1,670,900円って、そこまで惚れ込んでないのでパス。

ホンダCB650R

トルコンもなく、他に目立つ装備もないけど、ホンダ価格の1,056,000円ではイマイチ心に響かないんですよね。

ヤマハMT09

普通にアクセルを全開にするだけでウィリーするヤンチャもの。最後まで「乗りたい」と迷ったけど、どうしてもメーターデザインとリアフェンダーが好きになれず却下。

カワサキZ900

写真で見る限りでは良かったけど、実写を見た時に随所に「漢カワサキ」を感じてしまったのと、やはりチョコチョコ使ってくるグリーンがムリでした。

兄貴分のGSX-S1000

1,131,840円で148PSって、さすがスズキです。

そしてGSX-S750

987,800円で112PS。最終的にトルコンも付いて、コスパ的にもいいバイクだなと思ったGSX-S750を購入。兄貴の1000の方が人気だけど、スズ菌重症患者としてはあえて不人気車を選んでしまうのです。

バイク購入や乗り換えをお考えの方へのおすすめ

欲しいバイクや気になるのがあれば、ぜひ「バイクの系譜」を読んでみてください。なぜなら、カタログやサイト上で得られる情報とは違って、開発者の思いがわかるからです。

他のバイクに込められた熱意を読み込んで気移りしても、最終的には第一印象で気になったバイクを選ぶんでしょうけど、もっとその愛車に惚れ込む事間違いなしです。

もし、ディーラーやショップにこれだけの情報を持つ方がいて、あれこれ説明されてセールスされたら、私ならイチコロで隼HayabusaかGSX-R1000Rのローン契約書にハンコを押してしまいますね。

それぐらいワクワクする思いと、触れてみたい、乗ってみたい衝動がその乗り物にはあるんだという事を知りましたし、特にメーカーを代表するハイエンドなモデルには、そんな設計思想が流れているんだなぁと思います。

「あ〜、どっちか乗ってみてぇ〜」って、スーパーバイクに目が移ってもスズ菌は治癒しないんですね。

どちらも税込2,156,000円。さすがスズキはコスパがいい。

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レビューGSX-S750
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