簡単だけど奥が深い『オイル&エレメント交換』

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オイル交換・締め付けトルクetc…

R25に限らず、あらゆるバイクについてこういった記事はたくさんあり、参考にされている方も多いと思います。私も、初めて自分で交換する時には先達の記事を参考にさせていただきました。

作業自体はそんなに難しくはないのでDIYメンテの登竜門的な感じがしますが、意外と知らない落とし穴もあります。

そんな問題点について、自分なりに解釈してやっている点をまとめてみました。

廃油処理

オイル交換をすると当然の如く古い油が出ます。巷で売っている廃油処理用のオイルパックなどを使われている方も多いと思うのですが、結構高いんですよね、これ。

なので、私はAmazonなどから購入した際に送られてくる段ボール箱を取っておいて、シュレッダーで出る紙くずを利用して自作しています。

段ボールの中に大きめのゴミ袋を入れて、その中に紙くずをほぼ目一杯まで入れます。廃油が出終わったら、最終的にはその段ボール箱をもう一回ゴミ袋に入れて処理します。

市販と違い吸い込みは悪いけど、それなりには使える上にコストはかかりません。

エレメント装着の方法

ゴムパッキンに廃油をつける方は多いと思うのですが、エレメント内に交換用のオイルを注いでから取り付ける方は意外と少ないと聞きます。

実際にバイクショップなどでも、そのまま取り付けているところも多いのですが、オールメンテナンスの石川さん曰く、交換時には、予めエレメント内にオイルを入れてから行う方がいいとアドバイスされています。

よく見ていただくと、オイルが入っているのがわかると思います。

R25では、エレメントを交換する時は2100cc必要で、しない場合は1800ccと300ccの差があります。実際にやってみると2100cc用意したオイルから200ccほどエレメントに入っています。

まだ入りますが、あまり一杯だと取り付ける時に溢してしまうので、程々の量を入れて取り付けています。

使用しているエレメントとガスケット

何事も純正品がベストなのかもしれませんが、ときたま「なんでこんなに高いの?」と思う事もあり、汎用品の方が安くて良いのがあれば使っています。

純正のエレメントは1WD-E3440-00で1,782円。
同じく、ガスケットは4YS-E1198-00で263円です。

現在、使用しているエレメントはデイトナで、実売は1,000円ほどです。

ガスケットもデイトナで、実売価格では1枚90円もしません。

純正との性能の違いって体感できませんが、どちらもオイル漏れなどする事なく、エンジンもストレスなく回っているので問題はないと思います。

素人DIY作業では、1個あれば一生物のトルクレンチ?

R25の締め付けトルクは、ドレンボルト 20Nm・オイルフィルタ 17Nmになります。このうち、ドレンボルトは新車時にマーキングをしておけば手トルクでも可能ですが、エレメントは毎回新品と交換になるのでこの方法は使えません。

どちらもアルミエンジンに直結する部分なので、締め過ぎてしまうとかなり高額な出費になってしまいます。なので、多少コストがかかっても自分で交換される方はトルクレンチの使用をお勧めします。

しかし、厳密に言えばトルクレンチは定期的なメンテナンスが必要な物なので、素人が公正チェックをしない、雑な扱いを受けているレンチで正確なトルクは計測できるのか?

という疑問がありますが、絞め過ぎる事ほど恐ろしい事はないので、どのようなメーカーのものでも無いよりはマシかなと思います。

意味なく、たくさんのトルクレンチを購入した私の経験が参考になればと思い、ピックアップしてみましたので、ショップに出さずこれから自分で交換しようと考え、購入を検討されているならこの機会に一考ください。

自動車ホイル用トルクレンチ

これは、チェーン調整でリアのアスクルシャフトを締めるために使っています。シャフトのトルクは57Nmなので、この20Nm〜110Nmを選択しました。

このような大きなトルクに使用するレンチは、それほど神経質になる事はないと思います。最低トルクは20Nmなのでドレンボルトにも使えそうですが、低い数値の管理に関してはオススメできないと私は思っています。

まあ、アストロプロダクツという事で購入しましたが、ホームセンターなどで売られているのもこのタイプになります。

やはり、トルクレンチといえばトーニチ

10Nmから4~50Nmあたりをカバーできれば、バイク全体でそこそこ使えるのですが、結構な値段なので購入するのは気合が必要です。でも、エンジン自体をやってしまう事を考えれば保険かと思って私は購入しました。

また、バイク整備用にとトーニチからこのようなタイプも出ていますが、上のQL50N-MHの精度が±3に対し、±5と劣るくせになぜか高いのです。

おそらく、ハードケースが付随するからだと思いますが、安くて精度の良い方を選択しない理由がありません。

キタコなども販売していますが、トルクレンチといえばやはりトーニチと言われるので、値段の差以上の価値はあると思います。

藤原産業のSK11

あと、アホみたいにこのデジタルレンチも私は買ってしまっていますが、これは締め付けすぎる傾向があって注意が必要です。警告音が鳴った時には大抵行き過ぎています。

しかも、ハンドル形状が握りにくく、大きなトルクをかけるには短かすぎるので、現在は小さなトルク管理の際と、締め忘れ確認のためのトルク数値を見るために使っていて、オイル交換時の作業には使っていません。

中華製はやめた方が…

私も購入しておきながら言えた義理ではないですが、中華製はやめた方がいいと思います。精度が必要とされるバネ金属の品質がどうなのかと。

と言うのも、一度、クラッチレバーを下町工場へ加工に出したら信用できないからって断られました。金属のプロからしたら常識なんでしょうね。

バイクハンド、ガレージコムなど、怪しげなブランドですが、刻印やパッケージが違うだけで、元の製品はどこも同じものが流通しています。

どれを見ても、このシリーズは最初からヘッドが傾いているのが特徴です。こんなところもMade in Chinaの信用できないところです。

精度については検証もしましたが、まぁ、問題が無いと言えば無いのですけど、そこは自己責任の範疇です。

以上が私の手元にあるレンチ達です。

これらの内で主に使うのは、やはりトーニチになってまして、それなら最初からトーニチ1本で良いじゃないかという話なんですが、ケチって安いのから購入していったのでこんな事になっています。

なので皆さんも、熟考に熟考を重ねて購入してください。

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