『GSX-S750』ブレーキパッドの交換&キャリパーオーバーホールの巻

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と思ったら、意外と減ってなかった

GSX-S750なんですが、昨年の10月に一応、新車で購入して現在は8,500km走行しましたが、フロントと比較してリアのパッドの減りが早いなと感じていて、そろそろ交換かと思っていました。

で、涼しくなってきたし、重い腰を上げて交換のついでにキャリパーもオーバーホールをしようと、まずパッドを外してみたら外見からチェックしたほど減っていない。まだ使える状態だったので軽く清掃して戻す事にしました。

まずはパッドを外します

ちょっとスズキさんの純正パーツの名称が長いので、ご辛抱ください。

パッドを固定している黄色い丸のブレーキパッドマウンティングピンを緩めて抜くのですが、この前にブレーキパッドピンプラグという小さなボルトを外す必要があります。

パッドマウンティングピンはそこそこ硬くしまってますので、まずは六角レンチで緩め、次にビットラチェットでクルクル外していきます。

初めから六角レンチだけでいいじゃないかと思われるかもしれませんが、このボルトサイズのレンチは長いのでクルクル回すスペースがなく、ビットの方が小さく、ギアもあるので労力がかかりません。

このラチェットセットは、自宅メンテ用とツーリング用にと2つ持っているほど私の大のお気に入りで、使いやすく、ネジやボルトを舐めにくい。

特に良いなと思うのは、チェーンメンテナンスでカバーを外す時に、わざわざ大きなレンチを持ってこなくてもこれひとつでさっと取り外しができるのと、レンチ自体が短いので取り付け時にもオーバートルクにはなりにくい事です。

取り付けの前にキレイにしましょう

まず、手元にダイスがある方は、正確なトルクで締めることができるので、固定する前にボルトのねじ山を補正しておく事をお勧めします。

ただ、ブレーキパッドマウンティングピンはピッチが合わなかったので真鍮ブラシでネジ山を清掃しました。スチールブラシではネジ山を潰してしまう可能性があるので注意が必要です。

で、キャリパーは水の中で真鍮ブラシで擦り、最後にパーツクリーナーで汚れを落として準備完了。後は取り付けるだけです。

キャリパー内にあるピストンの清掃は専用のプライヤーがあると便利です。

パッドの取り付けは、意外と簡単でした

というのも、キャリパーにパッドを固定するマウンティングピンとキャリパーの穴の位置を合わせると、黄色い丸のところのフックが自然と定位置に収まるようになっていまして、これはブレーキメーカーのニッシンが素晴らしいんだと思います。

R25では、このフック状のものが片側が一つになっているのと、もう一方はキャリパーマウントにあるピンに引っ掛けるようにと穴が開いているですが、自由度が高いというか、すんなりと収まりにくいのです。

マウンティングピンの汚れを細かいサンドペーパーで落とし、キャリパーピストンもできるだけ掃除したので輝きが戻っています。

ちなみに、キレイにした事でピストンがゴールドなのに初めて気付きまして、その輝きに思わずニヤけてしまいました。

締め付けトルク

黄色い丸のブレーキパッドマウンティングピン:17N-m

その先についている小さなブレーキパッドピンプラグ:2.5N-m

赤い丸のブレーキキャリパーマウンティングボルト::22N-m

となりますが、黄色い丸のところはマフラーが邪魔をして、通常使っているトルクレンチにソケットを繋いでビットで締めるとなるとレンチが入りません。

悩んだ末にわざわざマフラーを外すのも面倒なので仕方がなく、お払い箱に放り込んでいた簡易なトルクレンチを取り出し、1〜10N-mまで計測できるとなっているので、ちょっと強めで約17N-mって感じで締め付けておきました。

これ、DIYメンテナンス初期の頃に購入していたんですが、一応、精度の狂いにくいプレート式とはいえ、いかにもAmazon中華製って感じの作りの安っぽさに使うのをためらい、そのままお払い箱に眠っていたのです。

怪しげな自転車用のツールを販売しているBIKE HANDというブランドにはこんなトルクレンチもあり、どちらも精度は+/- 4%とはいえ、5,000円近い金額で購入する勇気はないのですが、意外と評価は高いんです。

BIKE HANDって着眼点はいいのですが、ビット専用のトルクレンチを使うのはリアブレーキのこのボルトぐらいなので、何か良いものはないかとAmazonで探していたら、差し込み角9.5mmで使えるSK11のビットアダプターソケットがあったのでポチっておきました。

これでビットを入れたトルクレンチが、マフラーとの隙間に入るかどうかは後日検証してみます。

2021/10/16追記

Amazonからビットアダプターソケットが届いたので、キャリパーとマフラーの隙間で使えるか検証してみました。

写真では分かりにくいかもしれませんが、トルクレンチを17N-mにセットしカチッというまで締めたところ、何とか潜り込ませたレンチとソケットに組み込んだビットを抜く隙間がないポジションに。そこからギアを解放側に回してどこかで抜けないかとやった状態がこれです。

ここからレンチを元の位置に戻すと締め付ける事になるし、パッドマウンティングピンを折ってしまいます。かと言って締めないとレンチを外せない。と、どうすることもできない状態に。

最終的に、マフラーの固定ボルトを緩め、わずかに空いた隙間を利用して何とかレンチを抜きました。トルクレンチはトーニチで、ヘッドの厚みも薄いタイプなんですが、もう少し短いビットアダプターか、差込口6.35mmのトルクレンチが必要です。

アダプターソケットは差込角6.35mmではショートタイプはあるのですが、9.5mmでは手頃な値段ではいくら探しても無く、滅多に使わないビットセットに5,000円以上はかけられないし、同じ金額なら6.35mmのトルクレンチを買いますよねぇ。

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