満充電終了後、13.01V
スーパーナットバッテリーについては何度か書いていますが、今回はちょっとビックリしたので、改めて「このバッテリーは、ありか? なしか?」を考えてみたいと思います。
現在、チェーンとスプロケットの交換でアクシデントが発生し、パーツ待ちの時間が空いたので、久しぶりにバッテリーを下ろして充電しておきました。
3日間エンジンをかけずの状態で、外してすぐの電圧を測ると12.8Vあったので18ヶ月過ぎたバッテリーとしてはかなり優秀な値です。
その後、ゆっくりと充電をして仕事に出る前に終了し、仕事から戻った時は充電終了後10時間くらいで13.02Vあり、それから3時間過ぎて13.01Vです。
これらの数値はかなり優秀で、これだけ年月が経っても急激な性能の劣化が起きてなく、それこそ納豆のようにじっくりと粘り強く電源を守ってくれています。
一度だけ腑に落ちない時もありました
これこそ、コスパに優れたスーパーナット本来の姿だと思いますが、一度だけ腑に落ちない状況が起きたのも事実です。
レギュレーターとバッテリーを新品に交換したのが2020年4月。そこからわずか5ヶ月で電圧が不安定になり、静的にも動的にも電圧が上がらない事態になりました。
現状とそれほど条件が違うわけでもなく、むしろその時の方が条件は良かったと思うのですが、レギュレーターまでダメージを受けたのは意外な結果で、メーカーがバッテリーを検証しても異常はなしとの事。
まあ、電気のトラブルは原因の追求が難しく、なのでこの原因はわからずとなり、他のバッテリーを試しにとこの時は一瞬だけ台湾ユアサに浮気をしましたが、総合的な性能を比較するとスーパーナットの方が能力は高いと思います。
余談ですが、必要な電気は使いましょう
R25は、電気に関して色々と悩まされてきました。事の発端は無意味なアクセサリーの装着から始まったのですが、その後、レギュレーターのパンクに始まり、まあ、壊れる事は無いといわれるジェネレーターまで交換しています。
結果的にはジェネレーターに不具合はなく交換するまでもなかったのですが、インドネシアから取り寄せたし、不安要素を一掃するためにも新品にしたのです。
基本的なバッテリーの役目はいつでもセルを回せる電力を蓄電しておく事で、走行中に必要な電気は発電で賄っています。
その上でバッテリーを充電しているのですが、過剰な電気はジェネレーターによって熱に変えて消費しています。
このバランスが崩れるとバッテリー上がりが起きたり、レギュレーターがパンクするだけでなく、どこかに影響が出てしまいます。
R25の現状は、レギュレーターから電気を戻してくるスターターリレーへの端子で計測すると14.31V出ています。ですが、そこからバッテリーを経由して車体を流れていくとアクセサリーの電圧計では13.9Vとなります。
この時、バッテリー端子にテスターを当ててみても同じ値を示しますが、本来ならここでは14.0V以上でていないとダメなんです。
で、5,000回転まで上げた時点で14.1V以上と規定されているのですが、なぜか加速するにつれバイクの電圧計は13.8〜13.7Vと下がっていきます。
原因は解らずとも、それでもバッテリーへの充電は充分行われているようなので、現在はなんとなくやり過ごしていますが、こんな風に必要な電気は使わないと致命的な事になってしまいます。
結論としては?
スーパーナットは日本の会社が中国などで製造させているので、現在の性能で安く提供できている製品です。なので、怪しいAmazon中華製バッテリーと比較すると安心感はあります。
ただ、やはり中国というお国柄なのか、製品基準を下回っている物でも出荷はしてくるでしょうから、どこかですり抜けて私たちが手にしてしまう可能性はゼロではありません。
というのも、製品は違いますが、2りんかんがコミネにOEMで製造を依頼し、オリジナルブランドとして販売されているグローブを購入した時にそんな経験をした事があります。
こんな風に、日本では絶対起きないだろうって事が起きるのが中国なんで、この経験で言えばバッテリーにしてもアイテムにしても、コストで選択すれば手にする事もあるのが購入者側のリスクです。
ただ今回、18ヶ月経っているのに、しかも3日間エンジンをかけて走っていないのに、そして、R25の充電環境が良くないと思われるのに、取り外した時の電圧が12.8V。
そして、充電して13V以上に復帰するという事は、まだへたっていない、容量が痩せていない証拠だと思います。
この事実に驚いてこの記事を書くきっかけとなったので、規格通りの『良い物』に当たった時にはかなりの性能を発揮すると思いますので、このバッテリーはコスパ的にありですね。