FH022BAという品番
GSX-S750に乗り出して一番気になっていたのは、レギュレーターがどこに付いているかでした。と言うのも、R25では何度か電気系のトラブルを経験し、レギュレーターは30,000kmで2回交換して今付いているのもちょっと怪しいのです。
R25はシート下の閉鎖された空間にあり、本体の放熱用のフィンは上向にして背面はフェンダーの一部を通して放熱するようになっています。リアシートはカチッと閉めても隙間があり、走行中に入ってくる空気で放熱… なんてしません。お尻が邪魔で入ってくる訳がない。
なぜ、上下逆に取り付けて、リアフェンダーをくり抜いて本体を外に出さなかったんだろう。そうすればもっと効率はいいはずだしと、素人でもそう思うのですが、人が乗車しない車体だけで風洞実験をしたとしか考えられません。
しかもですよ、メーカーとしてはこれは消耗品だという考えながら、R25の場合、MOSFETでもないのに16,060円もするんですよ! 消耗品というならもっと安くしろと叫びたいです。
で、GSXはどうかと言うと・・・
これですよ、これ。これを見つけた時、感動しました。放熱って言うなら外気の当たるところに取り付けるのが正道で、スズキさん正解です。しかもこの品番を調べると、あの熱に強いMOSFET型のレギュレーターなんです。
通常のレギュレーターをMOSFET化するのも、実は難しいという話
R25のレギュレーターがあまりに弱いのでMOSFET化しようかなと思った事はあります。でもやめました。なぜかと言うと設置場所がないのと、余分な電気を放熱だけでなくジェネレーターに返すという話をどこかで見かけたからです。
実際に事実かどうかは電気の専門家ではないのでわからないのですが、レギュレーターだけ負担が減っても、結局はジェネレーターやバッテリーの負担が増えればトラブルの元です。この三つのバランスが大事なのでオリジナルが無難だと思います。
ヘッドライトをLEDに変えたり、色々と電装品を取り付けると設計上の電気消費のバランスは確実に崩れます。使わないといけない電気があるとして、それを余らせるとジェネレーターが余分に放熱しないといけなくなり、結果、寿命を縮めるのではと思います。
それがこれまで2回も交換する事になった原因でしょうし、今取り付けている半年目のレギュレーターがちょっと怪しい原因だと思います。
またこれに関連して、ジェネレーターの抵抗値の一部が許容範囲ではありますが数値が違うので、こっちにまで影響を与えているのではと考えられるのです。
とまあ、散々R25の電気関係をいじり倒した私が言うのも何ですが、あるがままの状態が一番長持ちするのではないかと思い、今回のGSXのヘッドライト・ポジションランプ・ウィンカーのLED化は止めようと思っています。
このレギュレーターを知って密かに思う事
これまでMOSFET化するにはヤマハのR1純正品を流用なんてのがよく聞く話。ただ、サイズが大きく取り付け場所に困るのですが、このGSXに使われているサイズならR25のシート下でも入るなぁ、なんて思っています。
まだコネクターを外していないので仕様がわからないのですが、ヤマハタイプに変換できればやってみる価値はあるかもです。
なんて言うと、おいおい、あるがままの状態が一番じゃないのかねとツッコミが入りそうですが、全ての電装品をノーマルに戻すのが面倒なのでよこしまな事を考えております。
うふふ、懲りないやつですみません。