『D.I.D製 かし丸君』を使ったチェーン交換のポイントを、失敗した経験から解説します

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チェーンカット&リベットツール 「かし丸君」

チェーンメーカーとして有名なD.I.Dから販売されているのが、このかし丸君です。私はポイントがあったのでヨドバシカメラ(10,420円)で購入しましたが、Amazonでも同じような価格です。

そのAmazonで「バイク チェーン カシメ」と検索すると、色々と得体の知れないチェーン交換用工具が出てきますが、この作業ではピンの強度がかなり重要になるので中華製は避けた方が無難です。

なぜ中華製を避けるかといえば、それは金属の精度が信用できないためです。以前、中華製ブレーキ・クラッチレバーの加工を下町工場に持ち込んでお願いした時に、

「中国の金属は信用できない。だから削ると割れたりしたら困るから受けれない。」

と、金属の専門家に言われ、加工してもらませんでした。素人の考えでは、「ちょっと穴を開けるだけだから簡単だろう」と思うのですが、違うんですね。

ともあれそういう事情なので、私はメーカ品という信頼性と、作業のやり方をYouTubeで公開してくれているという点からこれを選択しました。

かし丸君チェーン交換のポイント

かし丸君の使い方は、D.I.DさんがYouTubeで公開してくれていますので共有・引用させていただきます。

D.I.D Channelより引用

いくつかポイントはあるのですが、私的な経験で感じるところの難易度は

  • チェーンのピンを抜く作業 ★★☆☆☆
  • 圧入作業 ★★☆☆☆
  • カシメ作業 ★★★★☆

という感じです。

ピン抜き

不要なチェーンをカットする時に練習できますので、ピン同士の位置を間違わなければそれほど難しくはありません。

D.I.D Channel 動画より引用

D.I.D Channel 動画より引用

圧入作業

ゆっくりと慎重に進めて、他のコマと同じ厚さまで圧入する事が大事なので、面倒でもその都度、かし丸君を外して確認して行えば失敗は避けられます。

D.I.D Channel 動画より引用

ポイントは、硬くなったら一旦止めて厚みを確認するという点で、その後は、少しずつ締めていき、最終的には隣同士のコマと同じ幅かを確認します。

私はノギスで測りましたが、プレートを当てて、隣同士のコマと同じ厚みかをチェックする事で、かし丸君でも確認はできます。

D.I.D Channel 動画より引用

カシメ作業

これはそこそこ難易度が高く、ピン抜き・圧入とは少し違い、同じ手応えまで硬く締めてしまうとすでにトルクオーバーで、ピンの頭を潰し過ぎてしまい失敗します。また、カシメ足らないのもダメです。

コツとしては軽く手応えを感じたら一度止めて、面倒でもかし丸君を外してパーツをばらしピンでカシメ具合を確認する事です。締める ⇄ 確認という感じで少しずつ作業を進めれば失敗は防げます。


D.I.D Channel 動画より引用

そして便利なのが、かし丸君にはカシメ具合をチェックできる穴があって、ここにすっぽりと収まれば完璧です。これが素人にはわかりやすくて、この工具の一番のお勧めポイントだと私は思いました。

で、この作業を私が星4個としたのは、作業難易度★★★で、手間が★という内訳です。

というのも、かし丸君は結構重いし、ガチャガチャという感じで組み合わせて使う際に、噛み合わせが硬くバラすのが面倒なので、そのままギュッと締めてピンを潰してジョイントを1個ムダにしたからです。

チェーンには予めジョイントが付いてきますが、私は、そんな事もあろうかと、念のためにもう一つ購入していました… 正解!

その経験で言えば、どの作業でもレンチを回すのはゆっくり・硬くなったら止める・そして確認。この三つを守れば、チェーン交換はそれほど難しいものではないと私は思います。

そして自分でやる事にはもう一つ利点があります。それは、チェーンやスプロケットなどを外したからこそできるメンテがあるからです。普段、手が届かないところをチェックできるのです。

よほど気の利いたショップならともかく、清掃やグリスアップなんてついでにやってくれるところは少ないし、お願いすれば別料金です。でも、自分でする分には時間がかかるだけで費用はかかりません。

そんな利点もあるDIYメンテに、皆さんも是非、挑戦してみませんか。楽しいですよ。

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