こんなバイクほど盗まれます
日中、1日の駐車だけで盗難?
先日、グリップヒーターの配線取り回しが気になったので、いつもの如く、バイクを駐車しているところでコネコネとやっていたら、通りがかりの方に声をかけられました。
何でも、ご近所に勤務する方で、DIYメンテする姿を見てくださっていたり、R25が盗まれないかと気にかけてくださっていたようで、色々とバイク談話に花が咲きました。
聞くと、仕事場の目の前の駐車場に止めたBMWが、何と、勤務中の時間に盗難にあったというのです。日中に、しかもドア一つ隔てた先でです。犯人は大きな音も立てずに持っていったために気付かなかったというのです。
ハンドルロックのみで駐車していたため狙われたのかもしれません。なにせ、BMWです。そこらにゴロゴロとあるR25とは訳が違う。
パクるならこいつだと、その商品価値に目をつけての事だと思うのですが、同じバイク乗りとして許せません。おまんら人の物をパクるって、なめとんかちゅう話です。
ハンドルロックだけでも安全な場所も?
私の住むところから駅へ向かうと、自転車の駐輪場とバイク専用の駐車場があります。学生も多いこの町は、地元から乗ってきたバイクを止めている方も多いのです。
ですが、その多くはハンドルロックのみ。一時期、ええしのボンボンが所有すると思われるドゥカティが止まっていた事があったのですが、これもハンドルロックだけで無事でした。
こっちが心配するより、駅前というだけで安全だったのかもしれませんが、それでも夜中になると人通りも少なくなるし、ユニック車や車載用のミニクレーンでヒョイと持ち上げれば簡単に持っていけるはず。
ですが、そのドゥカティは何年か駐車していて春先に消えたので、恐らく卒業と同時に地元に帰るまで無事だったのでしょう。こういった場所では、周囲の防犯カメラなどを警戒してパクらないんでしょうね。
防犯アイテムを考える
私がバイクを購入した際に、防犯というキーワードで調べて行き着いた結果では、地球ロックが最強だと思ったのですが、多くの方はおいそれと地球と繋げる事はできません。
私も地球とは友達になれなかったので、ならばと、最強のチェーンをと「ウルトラロボットアームロック」を購入しました。
これのいいところは、チェーンとロックを別々に購入しなくていいところ。ロックにはABLOY SENTRYという、南京錠でも数万円はするメーカの物を使っています。
ただ、確かに強力だけど、とにかく重いし、カクカク動くので使えるパターンが限られてくるのです。なので取り回しに苦労します。数回使ってみましたが、使いにくいのでヤフオクで売却しました。
もう一つのロック方法はディスクロックです。これにはXENA(ゼナ)のディクロックアラームを使用しています。世間では、これもそれなりの防犯力を持っていると評価されているので併せて使っています。
次なる最強のチェーンを探す
色々とググってみると、どうやら極太で破断に強いチェーンは船舶関係のメーカーがいいようで、ここ数年は、需要拡大のためにバイク盗難防止用にと販路を拡大し、切り売りをしてくれているのがわかりました。
そこで私が購入したのが「中野製鎖工業株式会社」が販売する超硬張鋼チェーンで、ステンレス鋼の2倍の強度を誇る品です。名の通ったバイク用品メーカーで購入するよりも、安価で高品位のチェーンを購入できます。
そして、チェーンのいいところはU字ロックと違い、小さく丸まるというところです。なので仮に持ち出すとしても、U字という決まった形ではなく、大きさが変化するというのはとても便利な事なのです。
そして、これをつなぐキーはロック部分もガードされていて切断しにくい構造で、ピッキングにも強い世界最強と言われるマルティロックの南京錠です。
この二つの組み合わせでも絶対ではないですが、チェーンを切るのにも、キーを壊すにも時間がかかるでしょうから、抑止する効果は高いと思います。
どこまでのセキュリティーを考えるか
これ以外にも、イモビライザー機能のついたアラームや、防犯効果が高いとしてカバーをかけるなどの方法が言われていますが、実際のところ盗むやつらにすればあまり効果がないと思います。
仮に一時的に駐車するにしても、価値のあるバイクの場合は、その都度、面倒でもせめてディスクロックなどを施錠して、「手間がかかる車両だ」と認識させる事が第一です。
今回の記事もそうですし、バイクの防犯に関する話しはライダーも読みますが、窃盗犯も読んで研究します。彼らの行動基準は、リスク + 手間 + 経験値 = 対価として見合うかどうかです。
高額なバイクになれば、なるほど、無理してでも犯行に及ぶもので、その価値が上がれば、上がるほどパクろうとします。なので、最終的に地球とロックしていない限り吊り上げれば簡単な事です。
なので、防犯を考える上では、自分のバイクの価値を十分認識して考慮する必要があると思います。
そして最後に、盗難にあっても警察は捜査には動きません。犯罪上のデーターベースとして登録するだけであって、盗んだ奴らが違反行為・他の犯罪行為などによって「たまたま」検挙されない限り見つかる事はありません。
駐車場所での録画・車体にGPS追跡サービス・盗難保険などでサポートしない限り、警察の興味と関心を引く事はないので、そういった事も含めて防犯を考慮する必要があると思います。
以上、人の物を盗んだ悪党に天罰が下ることを願って、注意喚起としてお届けしました。