電源取り出しの前に、もう一度、リレーについて
まずは、リレーの仕組みをおさらいしますが、個人的には電気の配線図が拒絶反応の第一歩でして、長らくリレーを使う事へのハードルとなっていました。
ですがあえて記すのは、バカな私でもわかりやすい図があったからです。さすが、エーモンさん。
リレーの仕組み
リレーの主電源は、バッテリーと繋いだ赤線から黄色線へ電気を流すタイミングを、青と黒の線を使ってスイッチをON/OFFする事で制御しています。
エーモン ホームページより引用
バッテリーと繋いだ赤線には通電していますが、その赤線と黄色線は繋がっていないので電気は流れません。
エーモン ホームページより引用
ACC電源から青線と黒線に電気が流れるとコイルに磁力が発生し、その力で赤線のスイッチが入り、黄色線(アクセサリー)に初めて電気が流れます。
ちなみにエーモンの4極リレーのスイッチコイルの消費電流値は、12Vで約150mAです。
つまり0.15Aなので、ヒューズ電源から分岐する電力は少量となり、直接アクセサリー類へ電気を流すよりもはるかに安心で、発火や純正部品を壊す可能性は低くなります。
では、ヒューズを交換
ヒューズボックスからACC電源を探し、ヒューズ取り出し電源と交換します。ヒューズボックスは車種によって場所が違いますが、愛車ならご存知だと思いますので割愛します。
この中からキーオンで電気が流れるACC電源を探しますが、R25の場合だと、上から2番目のシグナルヒューズがいいと思います。
で、このヒューズを抜いて、同じ形状・同じアンペアのエーモンヒューズ電源と交換します。エーモンの場合、この7.5Aのヒューズから5Aの電源が取れるタイプのE515になります。
この時、電源側にヒューズ電源の配線がついた方をさしこむのが原則なので、電流テスターでチェックします。
エーモン ホームページから引用
電流テスターのマイナス側をバッテリーのマイナス端子に繋ぎ、テスターのプラス側を二つあるヒューズ差込口にさして、どちらで針が振れるかを確認します。振れた方が電源側ですので、そこへヒューズ端子の配線が付いた方をさします。
ACC電源にリレーを組み込む
組み込む際には万一のショートを防ぐために、一旦、バッテリーのマイナス端子を外してから作業を行います。
ヒューズ電源取り出しのギボシ端子と、同形状の端子に加工したリレーの青線を繋ぎます。
リレーの黒線をバッテリーのマイナス端子、もしくはボディアース(これも電流テスターで確認できます)に繋ぎます。
これで、キーオン状態でリレーに電気が流れるACC電源を確保できました。
実際の4極リレーで見ると、次のようになります。
最後の仕上げ
赤線から黄色線に流れた電気は、USB・ETC・ドラレコなどのアクセサリー類に流れますので、この電気をマイナス側へ流す処理が必要になりますが、これはバッテリー端子でもボディアースでもOKです。
あと、リレーを介して電源を取る場合は、バッテリーと赤線の間にアクセサリー類の使用電流に対するヒューズを入れておく事をお勧めします。
ヒューズ電源から取っているのにと思われるかもしれませんが、2AまでのUSB電源なのに、7.5Aまで切れないヒューズでは意味がないという事です。
私は、ホーンの交換(リレーは必須)でもリレーを利用しており、元のホーン配線をリレーの青線・黒線に繋いで、ボタンを押した(鳴らす)時に流れる電気を利用して、主電源をバッテリーから送っています。
こうする事によって、4A × 2個の自動車用ホーンを安心して鳴らす事ができ、相手自動車への注意喚起に役立っています。
また、ヤマハ純正のワイヤーリードとMC電源サブハーネスキットの3ヶ所ある電源分岐先をリレー専用として使用し、主電源をバッテリーから取っています。
ヤマハのキットはそのままアクセサリー電源を取るようになっているのですが、純正品ながらあまりにも配線が細いので、念のために太い線でバッテリー直の電源を流すようにしています。
詳しい内容は、以下の記事で紹介しています。