
キッチンハウス?

奈良県山添村にあるフォレストパーク神野山内の「みどり屋」という、元は農産物の直売所だったところなんですが、村の企画でチャレンジショップとして開放しており、令和7年4月からここでお弁当を販売する事になりました。
この山添村は私の亡き祖母の生家があるところで、令和6年の5月にツツジ祭りに訪れて、このパークの近くにある建物の所有者を聞くため、当時営業していたレストラン映山紅の観光協会の方を尋ねたら役場に相談する事を勧められ、今日に至ったのです。
料理できるんすか?
私が一番最初に働いた仕事が飲食業であり、ホテルでフランス料理の習得に明け暮れる日々でした。大阪梅田にあるホテルでの勤務は超過酷で、週に2回は遅番の当直があり翌日の朝食を担当するのです。
ラウンジのメニューも調理場では作っていたので深夜12時にオーダーが終わり、そこから夜食を食べて一旦仮眠し、朝4時30分ごろから起きて厨房の準備を始めて魚やベーコンを焼いていきます。
先輩と二人勤務なんですが、先輩は準備が整った6時頃に起きてきます。当時下っぱだった私は必死に起きてやっていましたが、ホテルのある場所は阪急東通商店街のあるところ。
若気の至りで仮眠しないといけないのにその商店街で夜遊びにふけり、徹夜のまま朝食準備を迎えるなんてしょっちゅうでした。
そんな時代を経て、いつしか料理業界から離れたのですが家ではずっとやっていまして、今ならありそうですが、当時ではおそらく普通の家庭では持っていない専門の鍋・包丁・調理器具などはその当時から愛用しており、今でもオムレツ専用のフライパンが2個あるほどです。
なぜ、今?
昭和・平成・令和と時代が移り、三世代にわたって生きてきた私も、自分で働き方改革をしないと思い、買い物難民の方のための移動での生鮮食料の販売や、キッチンカーでの移動販売。また、ツーリング先にある「食べてみたいお店」を開業するなど、色々と考えましたが、どれも土地や人とのご縁がない。
例えば、美山や針インターのような「特に何もないけど、何故かライダーが集まる場所」なんてのはすでにビジネスモデルとして先駆者がやっているし、その周辺はその拠点があるため賃料などは無駄に高い訳です。
それにただ商売のためだけにやりたい訳でもないので、縁もゆかりもないところには気乗りがしないのです。
そんな時に今回のお話があり、まずはチャレンジショップとして地域と人と食文化の繋がりを目指して山添村での販売を始める事となりました。
やってみようと思う理由その① まず、お店が空いていない
私がツーリングに出る時は相当早い時間に出発をします。いわば夜明けがスタートのような、午前6時とかそれ以前だったりするんです。これは生活スタイルが早朝型のためなんですが、こんなパターンになると目的地到着が午前10時とかになります。
で、小腹が空いたというより、お昼を食べようかとなってもまずお店が空いていません。お腹は空いているけど満足な物は食べれない。そんな不満を解消したいとずっと思っていました。
やってみようと思う理由その② 空いていても朝メニューしかない
ようやく空いている店を見つけても、その店のメインメニューではなく大概は朝メニューだったり、展示販売されている冷たいもの。ちょっと早いというだけで満足なものが食べれません。
じゃ、開店時間に合わせるためもう少し走るかとなっても、ツーリングは行った分、必ず帰ってこないといけないので帰宅時間が遅れてしまう。
日曜日ならいいけど、隙間ツーリングとして土曜日に行った場合、どうしても昼の2時には帰ってきたい都合があるので6時出発だと全行程が8時間の予定になり、その半分の4時間で行ける距離になります。
世の中のサイクルと合わないこんなライダーもいると思うのですが、そうなるとただ走るだけになってしまいます。
やってみようと思う理由その③ 8年前のダイエット
2017年頃に突然ダイエットをしました。当時、体重は85kg以上は確実にあり、食べ過ぎが続いた時に乗った体重計が90kgを超えそうな時には結果が出る前に降りる生活を続けていたのです。
ウェストも市販品で85cm。後に知りましたが、世の中に出回っている85cmなんてタグが付いているパンツは普通に3cmは大きいのです。酷いものだと5cm近く大きい。という事は、お腹周りは確実に90cm近くあったはずです。
そんな私がダイエットを始めたのは、当時の仕事仲間が放った言葉。「俺、一食ダイエットやってるねん」を聞いてから。彼曰く、一日一食。夜だけ食べている。食べるものに制限は無し。お肉OK! お酒もOK! だそうで、始めてから月2kgのペースで落ちていると。
簡単そうでいいやんという事で始めたのですが、一日一食だととにかくお腹が空く。その結果、力が出なく階段を上るのもしんどい。頭の中は常に「腹減った」しかない毎日。
朝はスープもOKだし、なんなら日中もヨーグルトやバナナ1本ぐらいなら大丈夫やでという彼の言葉を信じて続ける事2ヶ月。体重計に乗ったらほんの少しだけ落ちていたんです。
なかなか効果が出なく嫌になり始めていた私は、それをきっかけに頑張った結果。12ヶ月で25kgのダイエットに成功し体重は65kgに。ウェストも72cmやギリ69cmのパンツが履けるようになりました。
しかも現在に至るまでリバンドもありません。コロナ禍で出歩かなくなった影響で65kgだった体重が少し増え70kg前後になりましたが、普通に食生活をしてそれを維持しています。
これから目指すところは?
私の中ではダイエット経験が一番影響があり、とにかく人は無駄に食べ過ぎなんだという事と、食べたもので体はできているという事。食べる量が決まっているならインスタントラーメンとかじゃなく、きちんとしたものを食べないといけないんだと強く感じたのです。
それからは毎朝、キノコや季節の野菜を取り入れた味噌汁を作り、素材や調味料などもできるだけ添加物のないものを選ぶようになり、生活スタイルが大きく変わりました。

これが毎朝飲んでいるお味噌汁です。上に乗っているのはそうめんの節の素揚げです。
お菓子も全て捨てましたし、非常用にとリュックに詰めているインスタントラーメンを数年ぶりに食べてみたら、なんとまずいと感じた事か。
コンビニのイートインでインスタントや添加物満載のサンドイッチなどでお昼を済ましている方を見かけると、「止めときや、そんなものばかり食べるのは」と言いたくなるのです。
なので、山添では素朴な素材を使った料理をお出ししています。特にこのお味噌汁を食べていただきたい思いで当初はお皿で提供したのですが、施設の設備や構造上の問題でハチャメチャになりそうになり、現在は提供方法をお弁当に変更して、残念ながらお味噌汁はお出ししていません。

メインが二つ乗ったダブルです
現在、夏メニューを提供中です
この7月からは夏メニューとしてソースを変更しました。メインはチキンカツか豆腐入りヘルシーハンバーグを選んでいただき、おろしポン酢かカレーソースで提供しています。

そして、フルーツとお弁当の店の強みを活かしドリンクメニューも追加しました。バナナ・オレンジ・キウイ・桃・パインを使った「ミックスジュース」や、贅沢にレモン2個を絞ったレモネードなど、どこか昭和の喫茶店にあるようなバエないドリンクですが、そんなに使う?というほど材料は惜しんでいません。

フルーツとお弁当の店として
現状はキャレンジショップとして営業中なので週一回、日曜日のみ11時から14時まで営業しています。本来はもっと早くから提供したいのですが、施設の都合によりこの時間帯になります。
これから自由に思うがままの料理をお出しして、ゆっくりと楽しみながら前を見てチャレンジしていきたいと思っていますので、お近くにお立ち寄りの際には覗いてみていただければ幸いです。

フルーツとお弁当の店『キッチンハウス』


フォレストパーク高野山は、針インターからだと名阪国道の神野山ICまで走ればすぐなんですが、オープンまでの打ち合わせ時にバイクで下道で何度か通いました。
大阪からだと奈良教育大の前を通り、東紀寺3丁目交差点(セブンイレブンとキリン堂のあるところ)から山道に入り、針インターへ立ち寄ってからフォレストパークへ。
全体的に空いていて走りやすい道です。針インターからは15分ほどなんですが、路面はところどころ少し荒れたところもあるのでスピードの出し過ぎは禁物です。
それに早朝だと鹿も飛び出してくる事(一度遭遇しました)があるので、山道は十分に速度を落として走行してください。
皆さんの安全で楽しいバイクライフを願っております。
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