カブって、実際どうなん?
数年前からホンダも力を入れて、50cc・90cc・110ccだけでなく、ハンターカブやクロスカブなど派生モデルも充実。人気が上がってきてブームにもなっています。
周りでもカブに乗る人が増えて、街中でもおしゃれな色合いの車体も見かけるようになっても、私の中でのイメージは「仕事用」でしかなかったのです。
なので、カブ乗りの人から「気を使わなくてもいいバイク」とか、「丈夫で長持ちで、燃費がいい」と通勤用に勧められても、今ひとつ購入する気にはなれなかったのです。
仕事で乗った事はあるけど、それが災いして余計に仕事用と捉えていたのかもしれません。そのイメージの上にやたらカスタムしている車両を見ると、無理している感が強かったのも遠ざけていた要因かもしれません。
イメージを一新させた車両
カブのどこが嫌いかというと、この黄色い丸のレッグシールドが白いところ。ここが白いと、私はどうしても正面から見た時に仕事用と思ってしまうのです。
このC125のレッグシールドの色は白系といっても、これまでのカブよりも素材も含めてちょっと上品な仕上げにはなっていますが、それでもやはり購入意欲は湧かなかったのです。
なので通勤用に燃費のいい、そして任意保険もファミリー特約でいける125ccで候補にあったのはモンキーかダックスでした。
そんな私が「欲しい」と思ったのが、今回のスーパーカブC125でした。しかもこの色でないとダメでした。
マットアクシスグレーメタリック
同じボア・ストロークでも特性が違うエンジン
カブに搭載されている横型単気筒エンジンの素晴らしさ、耐久性については歴史が物語っていますので、いまさら私が申し上げる話ではないのですが、この水平というか横型がミソらしいです。
やはり重力というのは曲者で、通常の縦型と違い横型だとシリンダー内のオイルの循環に適しているのと、その負担軽減によって耐久性が高いとの事。
スーパーカブC125
モンキー125
ダックス125
こちらは参考までに、その他のカブのエンジンです。
こちらは車種が違っても同じエンジン・スペックで搭載しています。
スーパーカブ50cc・110cc
クロスカブ50cc・110cc
乗ってみた感想は?
実際に乗り比べていないのでC125のエンジンについての感想ですが、信号待ちからのスタートダッシュで困ることもなく、巡航速度に到着するまでも不満はありません。追い越しをするための加速も十分。
1速20kmまで・2速40kmまで・3速60kmまで・4速それ以上。実際は、数字よりも若干早めのシフトアップなんですが、これで街中を走行するのに困る事はありません。
あと、シフトダウンする時にどうしても1速ずつしか落とせない構造なので、繋がった時にエンジン回転数と走行速度の差が大きくショックが起きます。特に2速から1速へ落とす時は、ギア比の関係からか大きいです。
なので4速から3速へギアを落とす場合、そのままギアシフトを踏んでいる間はクラッチが切れているので、同時にアクセルを軽く煽って回転数を合わせ、そしてギアシフトから足を外してギアを繋ぐとスムーズにシフトダウンできます。
クラッチレバーのあるバイクでいうところのブリッピングシフトダウンがカブでもできますが、スムーズにできるのは3速から2速まで。2速から1速へはかなりアクセルを煽らないといけないので、そのまま停車してからニュートラルに戻すか、1速のままにしてスタートするかがベストかと。
走行性能はこんな感じなんですが、私の中ではトコトコ街中を走るのが楽しいバイクかなと思っています。