
カブでブリッピングシフトダウン?
ブリッピングシフトダウンとは、クラッチを切った瞬間にアクセルを開けてエンジンの回転数を上げスムーズにギアダウンする技術です。
技術というほどたいそうなものではないのですが、妻がバイクに乗るようになって最初に教えたのがこれで、教習所では絶対にやり方を教えてくれません。
なので街中で見かけるカブ乗りのほとんどの方は、3速なり4速に入ったギアのままブレーキで停車し、止まってからギアをガチャガチャとやっているのを見かけます。
おそらく、カブにはクラッチがないのでそのような運転方法になるのだと思うのですが、実はカブでもブリッピングシフトダウンはできるんです。
ブリッピングシフトダウンのメリット
そりゃあもう、シフトダウンのショックが無くなるのと、無理にギアを落とすと後輪がロックするので危険だからです。
それにエンジンや駆動系にも優しいのがあります。4速・60kmで走行している時のエンジン回転数と3速・60kmの回転数は全然違うので、無理にシフトダウンするとスプロケット・チェーン・タイヤにまでダメージを与えます。
そんな事を繰り返していると、いくら頑丈さで世界に誇るカブとて寿命を縮めてしまいますので丁寧にギアチェンジする方が愛車には優しいのです。
私、気付いたんです
仕事でカブに乗ることはあっても、愛車としてカブに乗る事はなかったのでそこまで意識はしていなかったのですが、実際に乗り始めてから面倒なバイクだなと思っていたのです。
カーブに差し掛かる。減速をしたい。アクセルを緩め、ブレーキをかける。カーブを抜けて加速する。この一連の動作を4速のままで行うと、加速をする時にも4速のまま。
そうするとモッタリとするのでギアを落としたい。で、スピードが落ちているのでギアを落としても大きなショックはないので変速して加速する。こんな感じで乗っていたのです。
本来なら、スムーズに加速をしたいのでカーブに差しかかり減速した際に4速から3速に落としたい。この時、クラッチがあればいいのですがカブには無い。
なんとかならんのか。そう思って試行錯誤していたのですが、カブのシフトペダルは踏み込んでいる間はクラッチが切れる仕組みになっているので、その時にアクセルを煽る事ができるのに気付きました。
スムーズにシフトダウンしてカーブに突っ込む
突っ込むのは危険なんですが、スムーズに減速してカーブを曲がりたい。なのでご存じでない方はやってみてください。

このシフトペダル。シフトダウンするには後ろの方を踏み込まないといけないのですが、ブレーキをかけるタイミングでギアを落としたいと感じた時に足を乗せて準備します。
私は足先を乗せて「カン!」という感じで踏み込むのですが、シフトペダルを踏み込んでいる間はクラッチが切れる仕組みになっていますので、この時にアクセルを吹かして回転数を上げ、シフトペダルから足を離してクラッチを繋ぎます。
これを繰り返せば、4速→3速→2速とスムーズにギアチェンにできます。これに気付いた時は「カブ、めっちゃおもろいやんけ」と思ったほどです。
自分では撮影していないので、わかりやすいやり方を紹介されている方の動画を貼っておきます。
危険なシフトダウン
慣れてくるとスムーズにギアダウンできるようになるのですが、そうすると信号待ちで停車しないといけない時に「発進は1速だから」と、交差点までに4速→3速→2速ときて、最後に1速に落とすのはやめた方がいいです。
ギア比の違いが大きすぎて、それまでのアクセルの煽り加減で落とすと「ガーン」ときます。なのでこのやり方でギアを落とすのは2速まで。
信号ストップの際には、面倒ですけど止まってからガチャガチャとやって1速かニュートラルにした方がいいです。
以上、カブでもできるブリッピングシフトダウンでした。一人でも多くの方が、カブで疾走しながら「ファン・ブー」とやってカーブに入って行く方が増える事を願って筆を置きます。
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